「モルモットの爪って、どうやって切ればいいの?」
はじめてモルモットを飼う方にとって、爪切りはちょっと緊張するお世話のひとつですよね。
「どこまで切っていいのか分からない」「暴れたらどうしよう」「自分でやるのが怖い」
こんな不安を感じている飼い主さんは少なくありません。
モルモットの爪切りは、ポイントをおさえれば安全にやさしくできるようになります。
この記事では、モルモットの爪切りの正しいやり方、必要な道具、嫌がるときの対処法、頻度の目安などを初心者の方にもわかりやすくまとめました。

爪の切り方が分からない、、、

抱っこしたら暴れて爪が切れない、、、
このようなお悩みを抱えている飼い主の方は是非、最後まで読んでください。
なぜモルモットの爪切りが必要なの?

モルモットの爪は、人間のように放っておくとどんどん伸びてしまい、歩く時の痛みの原因や足の裏に刺さって怪我の原因に繋がります。
また、爪の隙間に糞が溜まって衛生的に良くなかったりするので健康や生活に悪影響を及ぼすことがあります。
爪が伸びすぎるとどうなるの?
モルモットの爪が長くなりすぎると、以下のようなトラブルにつながります。
爪が伸びすぎるトラブル
- 歩きづらくなり、関節に負担がかかる
- 爪がカーブして肉球に刺さることがある
- ケージに引っかかってケガをすることも
また、足の裏に負担がかかることで「足底皮膚炎(そくていひふえん)」という病気になることもあるため定期的なケアがとても大切です。
放置はケガや病気のリスクに
「まだ大丈夫かな?」とつい見逃してしまいがちですが、爪の伸びすぎは見た目以上にモルモットの負担になっています。
日々のスキンシップの中で、定期的に爪の長さをチェックする習慣をつけてあげましょう。
室内飼いでは自然に爪が削れない
野生のモルモットは土や岩の上を歩くことで自然と爪が削れますが、ペットとして飼っているモルモットは室内で暮らしているので自然と爪が削れる機会がありません。
柔らかい床材の上だけでは、爪が伸びどんどん続けてしまうのです。
爪切りに必要な道具と準備

モルモットの爪切りは、道具をしっかりそろえることで安全かつスムーズに行えます。
ここでは、必要なアイテムとその選び方、事前準備のポイントをご紹介します。
必要なアイテム
- 小動物用の爪切り(または爪切り)
- 止血剤(または片栗粉)
- ケージに引っかかってケガをすることも
しっかり準備をしておくことで、爪切り中のトラブルを防ぎやすくなります。
小動物用の爪切り(または爪切り)
モルモットには、小動物専用の爪切りがおすすめで犬猫用より刃先が小さく細かい作業に向いています。
人間用の爪切りも代用品としては使えるので、小動物専用の爪切りがない時は人間用の爪切りを使いましょう。
止血剤(または片栗粉)
もしも謝って爪の血管を切ってしまった場合に備えて、止血剤を用意しておきましょう。
足の裏や爪が汚れていると爪と見分けるのが難しいため慎重さが求められます。
緊急時は片栗粉やコーンスターチでも代用可能です。
タオル
警戒心の強いモルモットや爪切りに慣れえていないモルモット、抱っこが嫌いなモルモットは爪切り中にじっとしてくれないこともあります。
そんなときはやさしくタオルで包むことで、動きを落ち着かせることができます。
モルモットの爪切りのやり方

爪切りは、「正しい手順」と「落ち着いた環境」がそろえば、初心者でもしっかりできます。
ここでは、初めてモルモットの爪切りをする方でも安心して爪を切れてモルモットにストレスをかけすぎないようにするための基本的な流れを紹介します。
必要なアイテム
- タオルでやさしく包んで落ち着かせる
- 明るい場所で爪の状態をチェック
- 血管を避けて少しずつカットする
- 万が一出血したときの対処法
- ごほうびでいい印象をつけよう
少しずつ慣れていけば、飼い主さんもモルモットも緊張せずにケアができるようになります。
① タオルでやさしく包んで落ち着かせる
まずはモルモットをやさしくタオルで包みましょう。
頭だけを外に出すようにすると安心感があり、暴れにくくなります。
※強く巻きすぎないように注意しましょう。
② 明るい場所で爪の状態をチェック
自然光やデスクライトの下で爪の長さ・カーブ・血管の位置をよく観察します。
白い爪の場合は血管が見えやすいですが、黒っぽい爪はライトで下から照らすと少し透けて見えることもあります。
③ 血管を避けて少しずつカットする
一度に深く切らずに、1~2mmずつゆっくりとカットします。
カーブに沿って切ると自然な形になります。
不安な場合は、1本だけ試してみて、様子を見ながら進めるのもOKです。
ポイント
- 前足のほうが細くて切りやすいことが多いです
- 後ろ足は動きやすいので、慣れるまでは慎重に
④ 万が一出血したときの対処法
誤って血管を切ってしまった場合は、あわてず止血剤や片栗粉で対応しましょう。
出血が止まったら、その日は無理せず終了して構いません。
⑤ ごほうびでいい印象をつけよう
爪切りが終わったら、モルモットが大好きなおやつや野菜を少し与えて、「がんばったね」と声をかけてあげましょう。
爪切りに対する恐怖感をやわらげる効果があります。
モルモットが爪切りを嫌がるときの対策

モルモットの中には、爪切りがとても苦手な子もいます。
じっとしてくれなかったり、抱っこされるだけで嫌がったり、そんなときは、無理にやろうとせず「できる範囲で慣れてもらう」ことが大切です。
爪切りは、“慣れ”と“信頼関係”が育ってくると、少しずつ落ち着いてできるようになることが多いです。
こわがって暴れる時の対処
無理に押さえつけると、モルモットに強いストレスを与えてしまいます。
次のような工夫で、少しずつ慣らしていきましょう。
効果的な対策例
- 爪切りは1回で全部切ろうとせず数日に分ける
- 抱っこや手足を触ることに日頃から慣れさせておく
- 飼い主の膝の上など安心できる場所でおこなう
1人で難しいときは「2人で協力」が安心
モルモットがどうしても暴れてしまう場合は、2人で協力するのがベストです。
- 1人がやさしく抱っこしてタオルで包む
- もう1人が爪の確認とカットを担当する
不安な方は、ご家族や友人に一度一緒に手伝ってもらうだけでも気持ちが楽になりますよ。
2人だと爪切りに集中できるので誤って爪の血管を切るリスクを下げられます
どうしても難しい場合はプロにお願いしよう
「何度チャレンジしてもできない…」
「ケガをさせてしまいそうで怖い…」
そんなときは、無理せずモルモットを扱っている動物病院やペットショップにお願いするのもひとつの方法です。
1回500〜1,500円程度で爪切りをしてくれるところが多く、プロの手つきを見ることで「次は自分でもできそう!」という自信につながることもあります。
プロに頼むメリット
- 安全に短時間で終わる
- 飼い主のストレスや不安が軽減される
- 正しいカットの方法を見学できる
- 自宅でやるよりも爪の仕上がりがきれい
「最初だけプロに頼んで、慣れてきたら自分でもやってみる」という方法もおすすめです。
爪切りの注意点

モルモットの爪切りは飼い主が落ち着いて行うことが大切なので、焦らないように注意しましょう。
また、爪切りや抱っこが嫌いなモルモットは爪切り中にかなり暴れる事もあり抱っこしてると指を噛まれることもあります。
このような時に焦って爪を切ると危険なのでモルモットの機嫌が悪い時は諦めも肝心です。
定期的に爪を切ろう
モルモットの爪は、まっすぐ伸びず長くなるとカーブし始めます。
爪がカーブしていると切るのが更に難しくなるので週に1度は爪の状態を観察する習慣をつけて伸びていたらすぐに切るようにしましょう。
定期的に爪を切っているとモルモットも爪切りに慣れてくれるのでより安心して爪が切れるようになります。
【最後に】モルモットの爪切り
モルモットの爪切りは衛生的にも安全の為にも大切です。
自分でモルモットの爪を切るのが不安な方は、ペットショップや病院を利用して切ってもらうことがお勧めです。
¥500〜¥1,000ぐらいで爪を切ってもらえます。
お金の問題ではなく、モルモットにストレスを与えない為には自宅で爪を切れるようになった方が良いです。
いきなりの爪切りは、難しいかもしれないので、まずは抱っこに慣れさせるところから始めてみて下さい。